豊橋市指定有形文化財「駒屋」の復原

主屋の骨組みだけが残されました。

大工さんによる造作が着々と進んでいきます。

離れ座敷の屋根が綺麗に仕上がりました。

土蔵の基礎工事も進んできました。

街道沿いの主屋の玄関と、細い路地に面した部分の着工前の外観です。

もともとの建具を一旦外して、現場の仮設倉庫に保管します。

1本1本調査をして、補修して再利用するものと新調するものを選別していきます。

既存のふすまを剥がすと、下貼りの紙から達筆な書物が出てきました。(江戸時代から大正初期ぐらいまでは、下貼りに手紙や当時の商家が使う納税台帳や大福帳の紙がリサイクルされていたようです。)

着工前に土蔵に調査に入った時、置いてあった木製の保冷庫です。(冷蔵庫のない時代、この中に氷の塊を入れて食料や飲み物を保冷していたようです。)

主屋の脇門(両開き板戸)が完成しました。
上の桟が曲線(アール)になっているため、かなり苦労しました。

納まった脇門には古色塗装が施されています。

主屋の玄関戸もきれいに納まりました。

主屋の玄関に入ると、右手に新設の受付があります。
引違いの硝子窓は弊社で製作しました。

主屋の座敷の襖を新調させていただきました。畳も新調されて、イグサの良い香りがします。

離れ座敷の内観です。このあとで、広縁の障子や間仕切りの襖を納めていきます。

主屋の土間に製作した式台を設置しました。

管理棟の出格子とトイレ入口の目隠し用格子も取り付けました。

主屋の雨戸(板戸)は板を桟に固定するため、昔ながらの和釘を使用しました。
(今ではこの和釘を造る職人も少なくなっています。今回は京都から取り寄せました。)

現物です。こんなに小さいのに、一本50円もします。(汗)